雑誌《東京人》に連載されている川上弘美の日記エッセイ第3弾。川上弘美さんの小説やエッセイは、男の私には本質的に理解不能なところが残ってしまうのだが、それはそれで心地よい。こういうエッセイ集が出ると、すぐに読みたくなってしまうのだ。
十一月某日 晴
大発見をする。
ごきぶりは、モーツァルトをかけると、出てくる。
マーヴィン・ゲイをかけると、ひっこむ。
一見、気楽に書いてあるように思えるが、ひと月ごとにお題が決められて、日記のそれぞれに、連歌や発句集や句合のような趣を感じさせるところに、俳人としての川上弘美を見る思いがする。


0 comments:
コメントを投稿