2012年1月17日火曜日

風光る 31

渡辺多恵子『風光る 31』(小学館)を読了。

とうとう伊東甲子太郎一味による御陵衛士(高台寺党)の分派がなる。この巻はその前後の話。

伊東甲子太郎の陰謀に翻弄され敗北感に打ち拉がれる土方歳三。その土方を気遣い救い出す近藤勇。着々と陰謀の駒を進めていく、伊東甲子太郎とその周辺。藤堂平助は御陵衛士に参加することになり、新選組の隊士たちにも、さまざまな波紋が広がっていく。

この陰謀劇で注目すべきは、当然、斎藤一の動向なのだが、この作品では実に少女漫画らしい解決でもって、彼が御陵衛士に参加する経緯を描き切っている。粛正の連続であった新選組史の中にあっても、際だって凄惨なこの事件について、どう少女漫画的に描いていくのか、今後の展開に興味は尽きない。(ただし、セイと沖田総司の描かれ方は、多少マンネリになってきたように思う。)