2012年1月14日土曜日

親鸞(上)

五木寛之『親鸞(上)』(講談社文庫)を読了。

若き親鸞を描く物語。上巻は、貧乏貴族の養子としての幼少期の日々、比叡山への入山と苦悩、そして一つの悲劇を引き金に、叡山を下りる決意をする親鸞を描く。

文章は平易だが力強い。物語の情景が、人々の感情が、直接自分の心を揺さぶってくるようなところがある。

あすありと おもうこころの あだざくら

年が明けてから、心の中で、この言葉を何回呟いたことだろう。物語中の親鸞の迷いや苦悩は、そのまま、いまの自分の迷いや苦悩を映し出しているようだ…。いまこの小説に出会えてほんとうに良かった。